【おいしい食べ方】

選び抜かれた血統と徹底した品質管理、サイボク「ゴールデンポーク」の秘密。

「生産から販売までを1つの会社が行う」日本では珍しい経営スタイル、来店されるお客様の数から、「豚のテーマパーク」「埼玉のディズニーランド」等、多くのメディアから様々な切り口で紹介されることの多い埼玉県日高市にあるサイボク。サイボクの根幹を担う銘柄豚「ゴールデンポーク」は、なぜ美味しいのか。その理由をご説明します。

 

目次

1. ゴールデンポークとは?

1-1 株式会社サイボクが生産および販売する銘柄豚(ブランド豚)

サイボク独自の系統豚を交配し、専用飼料で肥育し、㈱サイボクミートがその肉質を認定したもののみが「ゴールデンポーク」となります。

1-2 主産地は、宮城県

主な生産地は、美味しい水と豊かな自然で選んだ宮城県ですが、その他、長野県・栃木県・福島県・埼玉県でも生産しています。

写真)サイボクファーム・宮城県栗原市

1-3 1984年に、㈱サイボクにより命名される

1946年に、埼玉県 霞が関村 笠幡(現:川越市 笠幡)にて、㈱サイボクはスタートしました。当時より、肉豚の生産を行ってきましたが、三元豚*(WLD)が「ゴールデンポーク」と正式に命名されたのは1984年です。

*三元豚;「三元交配方式」で生産された豚
https://www.saiboku.co.jp/meatpialife/three-way-cross-hybrid-pig/

1-4 TV番組「どっちの料理ショー」で特選素材として使用される

1997年5月に、よみうりテレビ「どっちの料理ショー」で“カツ丼”の特選素材として使用され、シェフより「豚肉独特のクセがなく、後からコクと旨味が追いかけてくる」と評されました。

写真;「どっちの料理ショー2」よみうりテレビ+ハウフルス編 ブックマン社(1997年12月初版)より

 

1-5 世界的にも評価

DLG(ドイツ農業協会)が主催する「国際食品品質コンテスト」は、世界で最も歴史と権威のある厳格な食品コンテストです。サイボクのゴールデンポークを原料肉に使用したハム・ソーセージは、1999年の初挑戦以来、毎年出品を行い、累計で1000個以上の金メダルを獲得しています。豚肉本来の美味しさ、きめ細やかな肉質が製品づくりに活かされています。さらに、本場ドイツでもつくっていない、日本的な味が世界的にも評価されました。

こんなエピソードがあります。

【ドイツの審査会場の一角での対話】

DLG国際食品品質コンテストの審査会場。アジア初の審査員に任命されたサイボクの笹﨑静雄社長(当時)が、審査会場にいた時のこと。ドイツの著名なハム・ソーセージのマイスターが近づいてきました。

マイスター:

「こんにちは、笹﨑さん。ちょっとお聞きしたいのですが、なぜサイボクがつくっているハムやソーセージは、香辛料や塩を大量に使うことなく、これほど豚肉の美味しさを引き出せるのでしょうか?」

笹﨑:

「それは、私たちがお肉をつくる元の種豚生産から販売まで一貫体制で豚肉をつくっているからです。私たちは、自分たちが目指す美味しい豚肉を、自分たちの手で種豚から育てています。それにより、最高品質の原料を安定して入手することができ、その原料をベースに高品質のハム・ソーセージを製品としてつくり出すことが実現できたのです。」

マイスターは、その答えに興味を抱いて、さらに質問を続けました。

マイスター:

「なるほど、分かりました。私たちドイツには、食肉マイスター制度があり、牧場とは分業での効率化が進んでいます。ところが、いつの間にか歩留りのよい豚の生産が主流になりました。そのため、自分たちが望むような良質な豚肉を安定的に入手することが年々難しくなっています。」

 

笹﨑:

「私たちは、種豚から始まって、すべての工程を自社で管理しています。一貫して品質を追求することで、豚肉本来の美味しさを引き出すことに成功しているのです。私たちのゴールデンポークは、ただの原料ではなく、最終製品の味を左右する大切な要素なのです。」

 

マイスターは感銘を受けたのか、深く頷きました。

 

マイスター:

「確かに、サイボクのハムやソーセージは、豚肉の自然な美味しさが際立っている。ドイツでも、このような製品をつくるのは容易ではありません。」

このように、サイボクの製品が金賞を獲得できたのは、ゴールデンポークの卓越した味わいが根本にあるからです。サイボクの製品は、精肉としての品質が高く、それが加工品の味にも直結して、長年にわたる高評価の理由となっているのです。

 

2. ゴールデンポークの味

2-1 ゴールデンポークの特徴は強い旨味

2-1-1 豊富な遊離アミノ酸*

ゴールデンポークは一般豚に比べ、総アミノ酸が多く、特に旨味**に影響を与える遊離アスパラギン酸・遊離アルギニン・遊離アラニン・遊離グリシンなども多く、また遊離グルタミン酸と相乗的に旨味が増す、イノシン酸も多く含まれています。

*遊離アミノ酸:遊離アミノ酸は、タンパク質を構成するアミノ酸がペプチド結合から解放された形態で、タンパク質が加熱や酵素の作用によって分解されることで生じます。これらは直接舌の味覚受容体に作用し、特定の味を感じさせることができます。
**旨味:豚肉のうまみ成分は主に、グルタミン酸、イノシン酸、グリシンなどの遊離アミノ酸によって構成されます。これらの成分は、豚肉の味の深みや複雑さを形成し、肉の質感と組み合わせることで豊かな食感と味わいを生み出します。

2-1-2 赤みの強い肉色

ゴールデンポークの肉色は、一般豚と比べて、赤色が濃いです。これは、赤色筋(遅筋)が多いためです。筋肉繊維は大きく白色筋(早筋)と赤色筋(遅筋)の2種類がありますが、マグロなどの回遊魚の筋肉は赤く、ヒラメなど素早く泳ぐ事が出来る魚は白色筋(速筋)が多くなります。渡り鳥のカモ肉が赤く、早く成長するブロイラー肉が白いのもこの筋繊維の種類の違いによります。肉色の違いはミオグロビン量によりますが、赤色筋は白色筋と比べて、含有アミノ酸量が多く、旨味を強く感じる事ができます。また、豚肉の官能評価試験において、赤色筋構成比が高いほど柔らかくなるという結果が出ています。

参考文献;「食肉の肉質を決める筋繊維タイプの重要性筋肉の性質」(公社)日本園芸化学会
https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1216

2-2 キメの細かな肉質

赤色筋の多いゴールデンポークは一般豚に比べ、筋繊維径が小さく(キメが細かい)舌ざわりの良いお肉です。

2-3 甘さを感じる脂肪

2-3-1 美味しさの指標オレイン酸が多い

肉の脂肪酸のうち、オレイン酸・パルチミン酸・パルミトレイン酸・ステアリン酸が多いと甘みを強く感じるとされています。ゴールデンポークは美味しさの指標とも言われるオレイン酸が多いお肉です。

参考文献;味に関わるおいしい話(株式会社食環境衛生研究所)
https://www.shokukanken.com/colum/colum0194/

2-4 さっぱりとした脂肪

2-4-1 多価不飽和脂肪酸が少ない

ゴールデンポークは多価不飽和脂肪酸(リノール酸など)が少ないので、融点*が高くさっぱりとした脂肪になっています。

*脂肪の融点;脂肪が溶け出す温度。豚脂で33℃~46℃、融点が高いと「さっぱり」し、低いと「コクのある風味」を出すと言われる。
参考文献;「豚肉の品質と銘柄豚」畜産の研究65巻9号 兵頭勲(㈱埼玉種畜牧場・種豚部顧問)
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010813668.pdf

2-5 肉質は柔らかくジューシー

2-5-1 少ない加熱損失*

ゴールデンポークは加熱損失率が低く、ジューシーなお肉と言えます。

*加熱損失;加熱した時に、外部に出る肉汁の量を示す数値で,この数値が小さいほど加熱してもうまみが逃げない。

表)高品質肉豚の品種間比較H13年(農研機構)より引用作成(ゴールデンポークは自社調べ)
https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H13/tikusan/H13tikusan009.html

2-5-2 霜降りで柔らかい

一般に豚肉の筋肉内脂肪量(サシ)は少ないもので1~2%、多いもので4~6%と言われています。ゴールデンポークの筋肉内脂肪は平均6.3%(2023年度自社調査平均)と筋肉内脂肪が多い為、食感の柔らかいお肉です。真;筋肉内脂肪量7.9%のゴールデンポーク・ロース肉の分析結果(日本食品分析センター調べ)
参考資料;「豚肉の脂肪交雑判定について」公益社団法人日本食肉格付協会
http://www.jmga.or.jp/assets/commons/etc/pms_information.pdf

3. ゴールデンポークのおいしさ6つの理由

お肉の特徴は、きめ細かな肉質で霜降りがあり、やわらかく、味にコクが感じられます。脂肪は白く、お肉にうまみがあります。焼いても縮みが少なく、ジューシーな肉質です。力強い美味しさは、「焼肉」「とんかつ」などにピッタリです。

引用先:https://www.saiboku.jp/f/contents/003

写真;個体観察は日々の仕事~サイボクファーム肥育担当~

3-1「血統」

3-1-1 三元豚

ゴールデンポークは「WLD」の三元豚 血統書付きのWLD。

参考;https://www.saiboku.jp/f/contents/003

3-1-2 独自血統豚

サイボク独自手法で育種改良され、外部流出することなく守られる純粋血統豚*から作られています。*血統とは家系のこと。家畜では「系統」ともいう。
参考;https://www.saiboku.co.jp/meatpialife/three-way-cross-hybrid-pig/

3-1-3 血統豚の遺伝子保存

サイボクでは、お肉(肉豚)の基になる種豚の生産から行っており、原々種豚の遺伝子は「凍結精液」として、長く保存されています。この「凍結精液」の活用によって、美味しい遺伝子の再現性が高くなっています。写真;液体窒素内に保管される凍結精液

3-2「ゴールデンポーク専用飼料」

一般には、飼料メーカーが製造した配合飼料*を使用しますが、ゴールデンポークは自社の承認工場**で専用飼料を製造・給与しています。

*配合飼料;複数の飼料原料あるいは飼料添加物を配合設計にしたがって一定の割合に混合したもの
参考資料;ホクレンくみあい飼料株式会社HP<https://kumiai-siryo.jp/feed-category/>
**承認工場;税関長からの認可を受け、農林水産安全技術センター(FAMIC)の指導の下、飼料原料の輸入から、飼料配合・販売ができる公認の飼料工場

    <2023年のゴールデンポーク専用飼料配合設計>

3-3「環境」

おいしい水と緑豊かな環境
ゴールデンポークの主生産農場(サイボクファーム)がある宮城県栗原市高清水は緑豊かな環境で、環境省が制定する「名水百選」の地域にも選定されています。
参考;「環境省選定名水百選」https://water-pub.env.go.jp/water-pu

写真;栗駒山(宮城県栗原市)

3-4「生産管理」

ゴールデンポークは、約6ゕ月、時間をかけて飼育を行います。出荷前の最終チェックでは、体重の他、健康状態や飼育履歴を確認し、ゴールデンポークにふさわしい豚のみ出荷されます。

写真;出荷前の最終チェック

3-4-1 畜産インテグレーション*により生産

一般に豚肉は生産農家から食肉市場に出荷された豚が、セリにかけられ、買参人(仲卸業者)が落札・購入して、加工(脱骨・整形)後、お肉屋さんに販売されます。ゴールデンポークは飼料工場~牧場~屠畜~加工~流通まで、一貫した管理体制(畜産インテグレーション)のもと生産されています。外部業者が入らないため、安心・安全と美味しさに特化する事が出来ています。

<一般には仲卸業者が枝肉を購入し、小売店に販売する>
*畜産インテグレーション:種畜から飼料工場、屠畜、食品加工、流通(販売)までを同一の経営体が行う生産体系

3-5「鮮度」

3-5-1 国際認証取得食肉センターでの品質管理

ゴールデンポークが屠畜される「宮城県食肉流通公社」は2007年に国際認証『SQF』(食品の安全と高品質を確保するための国際的マネジメントシステム)を、豚と畜部門・部分肉加工部門・精肉部門で取得しています。

写真;宮城県食肉流通公社
参考;宮城県食肉流通公社<https://www.m-mcc.co.jp/

3-5-2 内臓肉は屠畜後翌日に店頭に

内臓肉は、屠畜後素早く食肉センター内で一次処理され、屠畜日当日に出荷されます。最短で、翌日には、サイボク本店に並びます*。内臓肉の美味しさは、鮮度に大きく左右されるので、素早く処理・流通させる事がゴールデンポークのこだわりです。
*一般には、内臓処理業者を経由して店頭に届きますが、食肉センター内に内臓処理施設を持っていることが、新鮮な内臓を流通できるサイボクの強みです。

写真;食肉流通公社からゴールデンポークを出荷する保冷トラック(右)

3-5-3 精肉は、屠畜後翌々日に店頭へ

精肉は、屠畜後一旦お肉の温度を下げてから脱骨・分割するため、屠畜日翌日に食肉センターを出荷され、最短で翌々日に店頭に並びます。

写真;脱骨・加工されるゴールデンポーク

3-5-4 高い衛生管理のハム・ソーセージ工場

食肉センターから出荷されたお肉は、 HACCPに基づく衛生管理を行うハム・ソーセージ工場でスライス・パックされ、店頭に並びます。ここで各用途に適したお肉を振り分けるので、選抜によるブラッシュアップがなされています。

写真;ハムソーセージ工場

3-5-5 ユーザーの声のフィードバックによる商品力

ゴールデンポークは一貫して生産する㈱サイボクが自ら販売することにより、お客様の声を素早く生産現場にフィードバックすることができます。

写真;左:サイボク加工品製造工場 中:レストラン 右:ミートショップ

3-6「安全性」

3-6-1 サイボクフィードは承認飼料工場

「サイボクフィード(飼料工場)」は日本では数少ない、1ブランド豚の為だけに税関長の許可を受けた承認工場*です。
*承認工場;税関長からの認可を受け、農林水産安全技術センター(FAMIC)の指導の下、飼料原料の輸入から、飼料配合・販売ができる公認の飼料工場
参考資料;https://www.customs.go.jp/hozei/pdf-data/all-tei13kojo.pdf

写真;タンカーで運ばれたトウモロコシと検品をするサイボクフィード工場長

3-6-2 トレーサビリティによる品質管理

トレーサビリティ(traceability)とは、生産から消費までを追跡することの意味です(trace=追跡 ability=能力)。飼料から販売までを一貫して行う畜産インテグレードで生産・販売されるゴールデンポークは、生産履歴が途切れることなく商品となっていきます。商品に問題があった時はもとより、高品質なお肉が生産された時も、トレーサビリティによって次の品質改良に生かされています。

写真;「個体識別番号」全ての枝肉がナンバリングされ、生産牧場の履歴と照合される
参考資料;https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trace/pdf/buta_trace_tebiki1.pdf

3-6-3 農場HACCP*による生産管理

サイボクファームでは、2014年8月に養豚場では4番目となる認証を得ています(中央畜産会・認証番号38号)。牧場では、HACCP手法を取り入れた生産管理によって、安心・安全なゴールデンポークの生産に取り組んでいます。

写真;農場HACCP認証マーク

*農場HACCP; 農場HACCPは農場の飼養衛生管理にHACCPの考え方をとり入れて、生産される畜産物の安全性の確保及び生産性の向上を図るためのものであり、危害要因の分析・評価(HA)を行い、個々の農場の状況に応じた一般的衛生管理プログラムや必須管理点(CCP)を決め、適切な飼養衛生管理に取組むことにより最終的な製品の危害汚染を防止しようとするものです。(中央畜産会HPより)
https://jlia-farm-haccp.jp/haccp_info.htmlhttps://jlia-farm-haccp.jp/haccp_info.html

3-6-4 J-GAP*による生産工程管理

サイボクファームでは、2017年にJGAPの認証を日本GAP協会より得ています(登録番号:L040000001)。JGAPに定められた「7つの取り組み」に基づいてゴールデンポークを生産しています。
<7つの取り組み>
1, 食品安全 2,労働安全 3,農場管理 4,環境保全 5,人権尊重 6、家畜衛生
7,アニマルウェルフェア**

写真;J-GAP認証農場ロゴマーク

*JGAP; GAPとはGood Agricultural Practicesの頭文字を取ったものであり、農畜産物を生産する工程で生産者が守るべき管理基準とその取り組みのことを指し、「良い農業の取り組み」や「農業生産工程管理」などと訳されます。J-GAP/ASIA-GAPは『GAP』のひとつであり、日本で作成された基準です。そのため、国内/アジアに適した内容となっています。(一般財団法人 日本GAP協会HPより)
https://jgap.jp/gap/https://jgap.jp/gap/

**アニマルウェルフェア;世界の動物衛生の向上を目的とする国際機関で、我が国も加盟している国際獣疫事務局(WOAH)の勧告において、「アニマルウェルフェアとは、動物が生きて死ぬ状態に関連した、動物の身体的及び心的状態をいう」と定義されています。アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。(農林水産省HPより)https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html

3-6-5 ㈱サイボクミートによる選別(ブラッシュアップ)

ゴールデンポークは屠畜後、㈱サイボクミートのスタッフにより肉質がチェックされ、合格したお肉のみ「ゴールデンポーク」として取り扱われます。検品データは、その日のうちに牧場、ハム・ソーセージ工場に送られ、牧場から店頭まで、情報が共有されます。

写真;肉質チェックを行うサイボクミートスタッフ

4.  スーパーゴールデンポークとは

株式会社サイボクで生産販売される「ゴールデンポーク」の中でも、バークシャー種血統の三元豚*。スーパーゴールデンポーク専用飼料で肥育、㈱サイボクミートがその肉質を認定したものが「スーパーゴールデンポーク」となります。

*三元豚;「三元交配方式」で生産された豚
https://www.saiboku.co.jp/meatpialife/three-way-cross-hybrid-pig/

写真;スーパーゴールデンポーク

4-1 黒豚(バークシャー種)の血統

バークシャー種を祖父にもつ三元豚です。特に肉質に優れているイギリス系統であることが肉質へのこだわりです。

写真;イギリス系バークシャー種:しゃくれた顔が特徴

参考;https://www.saiboku.jp/f/contents/003

4-2 きめ細やかな肉質

絹のようにキメ細かくなめらかで上品な美味しさはあっさりした料理に合います。

写真;スーパーゴールデンポーク ロース肉

4-3「良い香り」の脂肪

4-3-1 オレイン酸が多い

スーパーゴールデンポークは一般豚やゴールデンポークと比べて、甘みを感じる脂肪酸のオレイン酸が多くなっています。佐々木ら[1]の報告では、オレイン酸割合が高く、リノール酸割合が低いと、「香りの良さ」が評価されるとしています。スーパーゴールデンポークは「香りの良さ」に優れた豚肉と言えます。
参考文献[1];岩手県農業研究センター研究報告12号(2013年3月)「肥育豚における玄米混合給与が発育と肉質に及ぼす影響」佐々木直・吉田力 (https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010851355.pdf

(2023年オレイン酸含量分析調査・サイボク研究会調べ、一般豚は食肉栄養データ日本食肉消費総合センターより)

4-3-2 リノール酸が少ない

スーパーゴールデンポークは、脂肪のべたつき感を感じるリノール酸が少なくなっています。佐々木ら[1]の報告では、オレイン酸割合が高く、リノール酸割合が低いと、「香りの良さ」が評価されるとしています。スーパーゴールデンポークは「香りの良さ」に優れた豚肉と言えます。
参考文献[1];岩手県農業研究センター研究報告12号(2013年3月)「肥育豚における玄米混合給与が発育と肉質に及ぼす影響」佐々木直・吉田力 (https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010851355.pdf

(2023年リノール酸含量分析調査・サイボク研究会調べ、一般豚は食肉栄養データ日本食肉消費総合センターより)

4-3-3「良い香り」は品種の違い

豚は自身でリノール酸を合成できないので、飼料の影響を受け、リノール酸量が増減します。また、オレイン酸は体内でも合成されるので、品種の影響を受けます。佐々木らの報告[1]では、デュロック種止め雄*の三元豚**よりも、バークシャー種止め雄の三元豚の方が、オレイン酸含量が多かったとされています。スーパーゴールデンポークは、専用飼料と、バークシャー種を用いた品種により、「良い香り」の豚肉になっていると言えます。
参考文献[1];岩手県農業研究センター研究報告12号(2013年3月)「肥育豚における玄米混合給与が発育と肉質に及ぼす影響」佐々木直・吉田力 (https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010851355.pdf

*止め雄;三元交配で2回目に交配される雄豚を<止め雄>と呼ぶ。現在では筋肉内脂肪量が多いデュロック種が用いられることが多い。
**三元豚;肉豚生産をする時の交配方式<三元交配>から三元豚と呼ばれる。3品種を掛け合わせること。
参考資料;「三元豚とはどんな豚?」https://www.saiboku.co.jp/meatpialife/three-way-cross-hybrid-pig/

表;岩手県農業研究センター研究報告12号(2013年3月)「肥育豚における玄米混合給与が発育と肉質に及ぼす影響」佐々木直・吉田力 より(https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010851355.pdf)

4-4 TV番組「どっちの料理ショー」で特選素材として使用される

1997年6月に、よみうりテレビ「どっちの料理ショー」で“カツカレー”の特選素材として使用され、シェフより「この豚肉はジューシーさと口溶けの良さが抜群です」と評されました。

写真;「どっちの料理ショー2」よみうりテレビ+ハウフルス編 ブックマン社(1997年12月初版)より

5.サイボクとは?

テレビ番組「どっちの料理ショー」で特選素材として使用され、DLG(ドイツ農業協会)国際品質競技会では、連続金メダルを受賞している。また、「秘密のケンミンSHOW極」ではサイボク本社が「埼玉のディズニーランド」と称されるほどの人気テーマパークとなっていますと紹介されました。
参考資料;サイボク – Wikipedia

参考;[豚のおかげ]牧場直営グルメ天国!とんかつ・ステーキを食べつくす「食のテーマパーク」
『every.特集2018年11月放送』
https://www.youtube.com/watch?v=Ln6tcNYjWIk

5-1 サイボクとは、埼玉県日高市にある豚のテーマパークです。

写真;サイボク本店(https://www.saiboku.co.jp/park/

5-2 ミートショップでのお買い物

サイボクの店舗の中でも最大規模のミートショップは、精肉をはじめ、隣の工場で作った、ウインナー・ハムなど加工商品が揃います。

写真;サイボク本店ミートショップ内(https://www.saiboku.co.jp/park/buy/

5-3 BBQレストランやカフェで美味しいお食事

牧場産直のサイボクのブランド肉と、吟味した新鮮な材料を使い、シェフが腕によりをかけて調理した美味しい料理を、開放感あふれる空間で、楽しむことができます。

写真;開放感あふれるBBQレストラン(https://www.saiboku.co.jp/park/eat/

5-4 サイボクの森はおもいっきり遊べるアスレチック

サイボクの自然豊かな環境を活用した「サイボクの森」。広大な天然芝に、10種のアスレチック遊具や全長約350メートルの遊歩道で思いっきりかけまわれます。くつろぎチェアーやWi-Fiによる雑誌の読み放題なども利用でき、屋外でのんびり過ごす事もできます。

写真;アスレチックエリア(https://www.saiboku.co.jp/park/play/

5-5 天然温泉でゆったりくつろぐ

サイボク園内の「天然温泉 花鳥風月」は、来園された方の体を癒すくつろぎの日帰り温泉です。サイボクこだわりの温泉は、温泉療養医からお墨付きをもらった、良質な泉質と豊富な湯量が人気です。

写真;「天然温泉 花鳥風月」(https://www.saiboku.co.jp/kachofugetsu/

6.ゴールデンポークの人気商品

6-1 精肉部位

6-1-1 肩ロース

豚肩ロース肉は、肩に近く、よく運動する部位であるため、引き締まった赤身肉の味は、濃厚でゴールデンポークのしっかりした脂のおいしさをバランスが良く味わえるため、すき焼きのようなしっかりとした味付けの料理にもおすすめです。とろけるような脂身と、口の中でジワッと広がる赤身肉の旨みが特徴。

6-1-2 ロース

ゴールデンポークの肉質のキメの細かさと、肉の柔らかさの違いが良くわかるため、非常に人気も高く、
豚肉の中でも高級な部位として知られております。肉とサシのバランスが、非常によく、火を通した際
外側の脂の香りが食欲をそそります。レストランサイボクでの一番人気メニューもゴールデンポークのロース肉を使用したトンカツです。

豚ロース 切リ身 3枚 ゴールデンポークの豚肉通販|サイボク (saiboku.jp)

6-1-3 バラ肉

脂が多いと敬遠されがちな部位ですが、健やかに育ったゴールデンポークでは、脂を「纏っている」という表現の方が良いくらいしっかりと脂が入ります。それでも精肉として販売するものは、赤身部分多いものを選んでおります。見た目より、食べた時の脂はしつこくなく、しゃぶしゃぶや鍋にして他の野菜と一緒に召し上がっていただくとゴールデンポークの脂のおいしさが、クセになります。

豚バラ しゃぶしゃぶ用 300g ゴールデンポークの豚肉通販|サイボク (saiboku.jp)

6-1-4 モツ

サイボク本店ミートショップの大人気商品。通常、スーパー等では、店内のわずかなスペースで販売されていることが多いモツですが、サイボク本店では店舗入口一等地に広いスペースを用意して販売しています。ゴールデンポークのおいしさの秘密でも触れた通り鮮度の良さと健康な豚からくるおいしさから、一度購入された方のリピート率が非常に高くなっており、販売量にも限りがあるため、屠畜が終了してしまう年末には、品切れしてしまうこともあるほどです。

6-1-5 レバー

同様に、レバー好きの方や貧血等でレバーを勧められたという方が、ゴールデンポークのレバーならと選んでいただけるほど、臭みが少ない新鮮さが売りです。通信販売では、購入できないため、本店ミートショップにお越しの際は、ぜひ、お買い求め下さい。

※レバー記事リンクする。

6-2 加工商品

6-2-1 ポークウインナー

ゴールデンポークを100%使用し、さらにきめ細かく練り上げた絹引きのウインナー。天然の羊腸を使用
することで、パリっとした食感を活かした定番の大人気ウインナーです。

絹のような滑らかさの絹挽きポークウインナー 720gの通販|サイボク (saiboku.jp)

6-2-2 ゴールデンポーク味噌漬け

ゴールデンポークを特別に調合した秘伝の味噌に漬け込んだ「味噌漬け」。発酵食品として注目される日本伝統の調味料を贅沢に使いました。味噌の風味と豚肉が相性抜群の逸品。部位もロース・肩ロース・バラと食べ比べすることができるのも魅力です。

金賞受賞 豚肉味噌漬けの通販|サイボク 豚肉ハム専門店 (saiboku.jp)

6-2-3 スモークレバー

新鮮なゴールデンポークのレバーを使用し、栄養が豊富でありながら、苦手な方も多いレバーを多くの方に食べてもらいたいと開発された商品。スモークすることで、芳醇な香りがあり、しっとりとした食感、スライスするだけで食べられる手軽さから罪悪感を感じないおつまみとしても人気の商品。

金メダル受賞 スモークレバーの通販|サイボク 豚肉専門店 (saiboku.jp)

6-2-4 ベーコン

脂のおいしさで評価の高いゴールデンポークのバラ肉を使用。お肉のおいしさを活かせるようにシンプルなつくり方をすることで、お肉や脂のおいしさをしっかり残しています。好みの脂の入り方を店頭で選ぶ方も多い、ベーコン好きには是非ご賞味いただきたい逸品。

金賞受賞 ベーコン 豚バラ ゴールデンポーク 200gの通販|サイボク (saiboku.jp)

6-2-5 ロースハム

ゴールデンポークの人気部位でもあるロース肉を贅沢に使用。ロースならではの適度に入った脂ときめの細かいゴールデンポークの特徴が最も味わえる人気商品。肉本来のおいしさを味わっていただくため、乳タンパクや卵白などのまぜものを一切使用せず、自分の家族に食べさせたい安心・安全な商品つくりのため、合成保存料を一切使用せず、添加物も必要なものだけを極力最小限に抑えて仕上げています。

金賞受賞 ロースハム ゴールデンポーク 200gの通販|サイボク (saiboku.jp)

6-3 レトルト食品

6-3-1 ゴールデンポークカレー

いつでも簡単にゴールデンポークを味わいたい方におすすめ。精肉や加工商品のように持ち歩きや保管に
も気を使わなくて良いため、気軽なお土産としても人気の商品。ゴールデンポークを生産するサイボクな
らではのごろっとしたお肉が入っています。

ゴールデンポークカレーの通販|サイボク (saiboku.jp)

7.ゴールデンポークおすすめレシピ

7-1 しゃぶしゃぶ

お湯でゆがくだけというシンプルな料理だからこそ、お肉本来の味がストレートに伝わる「しゃぶしゃぶ」は、ゴールデンポークの脂の甘さが良くわかる一番のおすすめレシピです。ゴールデンポークの旨みが溶け出すため、一緒に野菜を湯がいても美味しく召し上がれます。部位ごとの違いもよくわかるので、食べ比べがおすすめです。

豚肉 しゃぶしゃぶの通販|お肉の専門店サイボク【公式】 (saiboku.jp)

7-2 トンカツ

ご自宅でもしっかり厚みのあるトンカツを食べたい方には、ゴールデンポークは特におすすめです。
加熱調理の際でもタンパク質や脂肪の溶けだしが少ないため、厚めにカットしてもジューシーさがあり、特にローストンカツでは、甘みのある脂としっかりとした味がある赤肉部分とが同時に堪能できます。

7-3 生姜焼き

保水性が高く、しっかりコクがあるゴールデンポークは、生姜焼きに最適。おいしい生姜焼きを作るには、お好みのタレの味付けとそれに応える「素材の良さ」「しっかりした豚肉の味」が、重要。ご家庭でもおいしい生姜焼きを味わっていただけます。

7-4 スペアリブ煮込み

スペアリブとは、主に豚の肋骨付きのバラ肉を指します。
骨付きのスペアリブでは、ゴールデンポークのジューシーさと脂の甘味を、より味わっていただくことができるため、おすすめです。バーベキューでの人気が高いため、焼いて食べるイメージが強いスペアリブですが、火加減も難しくない煮込み料理がおすすめです。梅やトマト、マーマレードの様な少しさっぱりとした酸味のあるものと煮込んだり、一緒に溶け出した骨の旨みを一緒に吸ってくれる大根と一緒に煮込むのもおすすめです。

7-5 もつ煮込み

サイボクで販売する屠畜翌日に届く鮮度抜群のモツ煮込みは、臭みもなく、健康に育ったゴールデンポーク
の内臓肉であるため、おいしさはもちろんですが、食べた時「厚みがある」と好評です。

7-6 チャーシュー

保水性が高く脂のおいしさに定評があるゴールデンポークであれば、その旨みを利用して作ってみたくなるのが、チャーシューです。バラ肉だけではなくモモや肩ロースとそれぞれお好みに合わせた部位で作られています。サイボクでは普段からブロック肉でも販売を行っていますが、年末では特にお買い求めになる方が多くなる人気レシピです。

高級豚肉!サイボクスーパーゴールデンポークをチャーシューに (youtube.com)

7-7 ポークソテー

素材の資質が重要という点では、ポークソテーも人気レシピです。厚みがあるお肉を使う場合では、お肉をパサつかせないひと工夫等が必要になりますが、保水性の高いゴールデンポークでは、レシピ素材として使われる方も多くいらっしゃいます。

ゴールデンポークを使ったポークソテーの作り方・レシピ 秘密のケンミンSHOW サイボクハム (youtube.com)

7-8 豚丼

タレの味付けにも負けない素材という点では、ゴールデンポークで作る豚丼というのもおすすめです。

スーパーゴールデンポークで高級豚丼サイボク ヤマコノ醬油 キロ3770円 (youtube.com)

8.ゴールデンポークに合うお酒

8-1 サイボクウインナーに合うことを追求SAIBOKU×COEDOのコラボレーションビール

サイボクのウインナーに合うビールをコエドブルワリーと共に考え、両社のクラフトマンシップが結実。フルーティーなアロマホップが華やかに香り、麦芽の旨味と苦味のバランスが取れた華やかなIPAスタイルのビールです。 これまでにない新たなペアリング提案による「食べる喜び、飲む喜び」という無限ループを、ぜひ、ご体感ください。

ビールギフト | サイボク 公式オンラインショップ (saiboku.jp)

8-2 レストランサイボク社員が薦めるゴールデンポークに合うワインは、「プティ コショネ」

かわいくデザインされた豚が目を引くフランスワイン。ブタはフランスでは美食の象徴とされています。南フランスではトリュフ狩りでもブタが活躍しています。南フランス産カベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインです。ブラックベリーやスパイスの香りのバランスが良いため、しっかりしたゴールデンポークの赤身のお肉とも相性が良いワインです。レストランサイボクでもお召し上がりいただけます。

9.ゴールデンポークが買えるお店

9-1 公式通販サイト

ハム・お肉の専門店|サイボク【公式通販サイト】 (saiboku.jp)

9-2 直営店

日高の本店までは、なかなか足を運べないというお客様のために直営店として、埼玉県内と都内の一部百貨店の食品フロアに直営店舗を構えています。アクセスがしやすく首都圏にお住まいの方にも重宝されております。

店舗一覧 | サイボク (saiboku.co.jp)

9-3 その他取扱店

飲食店・スーパー・コンビニエンスストア・ゴルフ場・パーキングエリアでもお取り扱いいただいております。(取扱い品目は、店舗によって異なります。)

店舗一覧 | サイボク (saiboku.co.jp)